横浜・馬車道の総合診療クリニック

胃がん Gastric Cancer

|胃がん とは?

 

 胃の粘膜から発生する(上皮性・粘膜由来)悪性腫瘍です。

 

|胃の解剖

 

3度のアメリカ留学・多くの海外経験を持つ院長が横浜で暮らす患者様に贈る総合診療クリニック

胃は、<胃袋>とも言うように、食道と十二指腸の間に位置する嚢状の器官です。食物を一時蓄え消化する働きをしています。食道に続く部分(噴門)と十二指腸に続く部分(幽門)は周囲の臓器に固定されていますが、それ以外の部分は自由に動きますので体の位置や食物の重さによって胃の位置が変わります。胃の入口から出口に向かって、各部位は
噴門部・胃体部・胃角部・前庭部・幽門部 と言われています。胃がんの一番できやすいのは幽門部(幽門前庭部)です。

 

 

 

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胃壁は消化物と接する内側から5層に分かれます。

粘膜・粘膜下層・固有筋層・漿膜下層・漿膜

粘 膜    消化物と接すし胃液や粘液を分泌
固有筋層   胃を動かす筋肉の層
漿 膜    胃全体を包む薄い膜

 

がんの深達度による分類

早期胃がん粘膜内・粘膜下層までにとどまるもの
(大きさやリンパ節への転移の有無に関係なし)
進行胃がん  固有筋層より深く浸潤したもの

 

|胃の機能

 

主な役割は2つあり

 

1.食物を一時的に貯蔵
2.消化

 

食物を食べると、喉から食道を通って胃に入ります。胃は胃袋とも呼ばれ、食物をしばらくためておきます。その間に固形状の食物を砕いて細かくしたり、胃液と混ぜ合わせ粥(かゆ)状になるまで消化し、適量ずつ十二指腸へ送り出します。

 

|胃がんの疫学

 

  1. 罹患率 1位
  2. 死亡率 2位
  3. 男:女 = 2:1
  4. 40歳代より発症率 増加傾向
  5. 60歳代にピーク
  6. 東北地方の日本海側で多い  南九州・沖縄で少ない
  7. 東アジア(中国・日本・韓国など)・南米で多い  欧米など白人では少ない

 

日本のがん発症率

 

男女総合 発症率1位は胃がんです!

 

男性
1.肺がん
2.胃がん  18.2%
3.前立腺がん
4.大腸がん
5.肝がん
6.直腸がん

 

女性
1.乳がん
2.胃がん 12.7%
3.大腸がん
4.肺がん

胃がんの原因

 胃がんの発生には、環境因子の影響が強いと考えられています。いくつかのリスク要因が指摘され、喫煙や食生活などの生活習慣や、ヘリコバクターピロリ菌の持続感染などが原因となりうると評価されています。

 

胃がんのリスクファクター

 

生活習慣   塩分過剰摂取・野菜不足・多量の飲酒・喫煙

胃がんの発生は食生活に関係があるといわれています。塩分の多い食品の摂取や、野菜、果物の摂取不足が指摘されています。たばこ、高塩分食、魚や肉などの焦げは発がん促進因子とされており、逆に緑黄色野菜に含まれるビタミンA、C、カロチンは発がん抑制因子とされています。
禁煙する、塩や高塩分食品のとり過ぎに注意する、野菜、果物が不足しないようにするなどの配慮が重要となります。

 

ヘリコバクターピロリ菌

 最近になって、ヘリコバクター・ピロリ(Hp:ピロリ菌)と呼ばれる細菌が胃のなかにすみ着いて胃がんの原因になっていることがわかってきました。この細菌は、1994年に国際がん研究機関によって“確実な発がん因子”と分類されました。菌によって慢性の炎症が起こり、慢性萎縮性胃炎(まんせいいしゅくせいいえん)をへて腸上皮化生(ちょうじょうひかせい)と呼ばれる状態になり、これらが胃がんの発生母地になると考えられています。
 この菌は、50歳以上の日本人の約8割が保菌しています。Hp 陽性の患者さんで粘膜の萎縮の強い人は、萎縮のない人に比べて5倍も胃がんになりやすく、またHp 陽性の患者さんで腸上皮化生のみられる人は、みられない人に比べて6倍も胃がんになりやすいとされています。ただし、Hp 陽性者が胃がんに移行する確率は0.4%と低く、ヒトではHp 感染だけでは胃がんにはならず、Hp によって萎縮性胃炎が進行したところにさまざまな発がん因子が積み重なり、胃がんが発生すると考えられています。
また、ヘリコバクターピロリ菌については、日本人の中高年の感染率は非常に高く、若年層では低下していますが、感染した人の全てが胃がんになるわけではありません。現在、除菌療法が胃がんにかかるリスクを低くするという研究結果が集積されつつありますので、感染していることがわかれば、除菌療法が推奨され、定期的な胃の検診を受けることが勧められます。感染の有無にかかわらず、

 

 

院長のひとりごと  以前学会に行った時、胃がん患者500名のうち490名の患者様が、手術前の胃カメラ検査でヘリコバクターピロリ菌陽性だったと報告されていました!


 

がん活性化遺伝子・がん抑制遺伝子

 分子レベルでは、この過程でがんをつくる方向にはたらく遺伝子(がん遺伝子)の活性化や、がんを抑える遺伝子(がん抑制遺伝子)の不活性化が起こっています。

 

院長のひとりごと   ヘリコバクターピロリ菌感染が原因でありながら十二指腸潰瘍の患者さんには胃がんができずらいことも知られています。また、胃ポリープの一部(腺腫性ポリープ)は前がん病変と考えられていますが、がん化率はそれほど高いものではありません。


胃がんの分類と病期

|がんの深達度(漿膜側への広がり)による分類

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早期胃がん
粘膜内・粘膜下層までにとどまるもの
(大きさやリンパ節への転移の有無に関係なし)

 

進行胃がん  
固有筋層より深く浸潤したもの

 

 

深達度と転移

  • 粘膜内にとどまる⇒ほとんど転移しない(粘膜は血管やリンパ組織に乏しい)
  • 粘膜下層まで浸潤⇒近傍のリンパ節へ転移が起きる(血管やリンパ組織が豊富) 
  • 固有筋層以上に浸潤⇒転移が激しい(他臓器へ直接浸潤・血行転移・腹膜播種)

胃の内側へも突出するように進行するものと、水平方向に広がるもの(表層進展型)があります。

 

|組織型・分化度による分類
ガンを顕微鏡で見たときの分類方法です。

  • 組織型  顕微鏡で観察したがん細胞の外見
  • 分化度  高分化型は悪性度は低い 低分化である程悪性度は高い

よく分化している(高分化)と正常細胞に近く悪性度は低く、あまり分化していない(低分化)と正常細胞と異なる性質を持って悪性度が高くなります

 

一般型 Common Type

 

乳頭腺癌 Papillary adenocarcinoma (pap)
管状腺癌 Tubular adenocarcinoma (tub)
 (1)高分化 well differentiated (tub1)
 (2)中分化 moderately differentiated (tub2)
低分化腺癌 Poorly differentiated adenocarcinoma (por)
 (1)充実型 solid type (por1)
 (2)非充実型 non-solid type (por2)
印環細胞癌 Signet-ring cell carcinoma (sig)
粘液癌 Mucinous adenocarcinoma (muc)

 

つまり上記の分類の中では、tub1>tub2>por1>por2 の順番に悪性度が高くなります。同じ胃がんでも、細胞の組織型や分化度で治療方針・予後は異なります。

 

特殊型 Special Type

 

カルチノイド腫瘍 Carcinoid tumor
内分泌腫瘍 Endocrine carcinoma
リンパ球浸潤癌 Carcinoma with lymphoid stroma
肝様腺癌 Hepatoid adenocarcinoma
腺扁平上皮癌 Adenosquamous carcinoma
扁平上皮癌 Squamous cell carcinoma
未分化癌 Undifferentiated carcinoma
その他の癌 Miscellaneous cascinomas

 

恐ろしい スキルス胃がん
特殊な胃がんとして、スキルス胃がんの怖さは、<発見しずらい>ことにあります。胃の壁の中を横方向に広がるように浸潤し、粘膜の表面にはあまり現れません。胃の粘膜面へがんが突出することが少ないため、胃X線検査や内視鏡検査でも診断が難しいことがあります。早期の段階での発見が難しいため、進行した状態で発見されることが多く、治療が難しい胃がんの種類の1つです。

 

胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。はじめは30-60μmの大きさで、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになるころから発見可能になります。そのため、胃がん検診などで見つけられる大きさになるまでには、発生から何年もかかるといわれています。

 

|胃がんの病期(ステージ)

 

胃がんがどのステージにあるかは以下の3つのファクターで決定します。4つの病期(ステージ)に分けられています。胃がんの進行度に対応する治療法の選択として日常診療では下記のように行っています。

 

1.がんが胃壁のどこまで浸潤しているか(深達度)
2.リンパ節転移がどこまで及んでいるか(リンパ節転移程度)
3.リンパ節以外の臓器への転移(遠隔臓器転移、腹膜転移、肝転移など)の有無

 

深達度

M   粘膜内にとどまる
SM  粘膜下層まで
MP  筋層に浸潤
SS  漿膜の手前
SE  漿膜に浸潤
SI   漿膜を突き抜ける

 

リンパ節転移の程度

NX  領域リンパ節の転移が不明である
N0  領域リンパ節に転移を認めない
N1  領域リンパ節に1〜2個の転移を認める
N2  領域リンパ節に3〜6個の転移を認める
N3  領域リンパ節に7個以上の転移を認める
N3a  7〜15個の転移を認める
N3b  16個以上の転移を認める

 

胃癌の進み具合(進行度)分類

 

            N0 N1 N2 N3 その他の転移陽性
T1a (M), T1b (SM) IA IB IIA IIB     IV
T2(MP)        IB IIA IIB IIIA    IV
T3(SS)        IIA IIB IIIA IIIB    IV
T4a(SE)       IIB IIIA IIIB IIIC    IV
T4b(SI)        IIIB IIIB IIIC IIIC    IV

胃がんの症状

胃がんは、早い段階で自覚症状が出ることは少なく、早期胃がんの多くは無症状でかなり進行しても無症状の場合があります。代表的な症状は、

 

胃痛・不快感・違和感・胸焼け・吐き気・食欲不振・体重減少・嚥下困難感・貧血・黒色便 

 

などがありますが、これらは胃がん特有の症状ではなく胃炎や胃潰瘍の場合でも起こります。検査をしなければ確定診断はできませんのでまず医療機関を受診し検査を受けることが重要です。

 

胃痛・胃部不快感

みぞおちや臍の上などが痛む場合や食事の前後に腹部に鈍痛やすっきりしない感じがあらわれたりします。がんに特有な症状ではありませんが、多くの患者さんに認められる症状の一つです。

 

胸焼け・嚥下困難感

普通、逆流性食道炎で起こる症状ですが、食道と胃の境界にがんができると食物の流れが悪くなり、食後にものがつかえることや食べ物がこみあがってくることがあります。

 

食思不振・悪心・嘔吐

食欲がなくなったり、ムカムカして吐いたりすることです。胃がんによって消化管の内腔が狭くなり、食べたものの通過が悪くなって胃が重い感じがし、そのため食欲がなくなったり、吐いたりすることがあります。また合併している胃炎や潰瘍のために悪心・嘔吐が起こることもあります。

 

体重減少(るいそう・やせ)・全身倦怠

いわゆる「痩せる」ことと体がダルイことです。食思不振や悪心・嘔吐によって痩せたり倦怠感が出ることもありますが、たくさん食ベていてもがんに栄養を取られたり、がんからの出血のために痩せたり脱力感に陥ることがあります。

 

吐血・下血・黒色便

血を吐いたり便が「のり」のように黒くなったりすることです。がんの表面が崩れて出血するために起こる症状ですが、合併あるいは併存する胃潰瘍などでも起きることがあります。少量でも持続的に出血していると貧血になります。

早期胃がんの多くは無症状でX線造影検査や内視鏡検査で偶然に発見されます。進行がんになると体重の減少や消化管の出血(下血や吐血)などがみられ、触診で、上腹部にでこぼこの硬い腫瘤(しゅりゅう)を触れることもあります。腹水がたまったり、体表にリンパ節が触れるような場合は、がんが全身に広がったことを示し、このような場合は手術の対象にはなりません。

胃がんの検査と診断

胃の検査方法として一般的なものは、

 

胃X線検査・胃内視鏡(胃カメラ)検査・ペプシノゲン検査・ヘリコバクターピロリ抗体検査 

 

です。その他補助的に腹部CT検査・腹部エコー検査・腫瘍マーカーなどがあります。

胃X線検査

バリウム(造影剤)と発泡剤(胃をふくらませる薬)をのみ、胃の中の粘膜を観察する検査です。粘膜の細かい観察能力では内視鏡に劣りますが、胃の全体像や凹凸の変化をみることに適しており良性の病気である潰瘍やポリープも発見されます。検査の感度(がんの有無を正しく診断できる精度)は、70 - 80%です。
食道や十二指腸との距離や病変の拡がりを診断する目的で胃癌を手術する前には必ずレントゲン検査を行います。現在は電子スコープの普及と内視鏡の細径化が進み、組織の採取が可能な内視鏡検査が主流になっています。

内視鏡検査(胃カメラ)

いわゆる「胃カメラ」と呼ばれる検査です。 直径10ミリほどの長い管(スコープと呼んでいます)を口から胃の中に挿入して、胃の粘膜面を直接細かく観察し、必要に応じて組織の一部を採取します。
内視鏡検査は、胃の中の小さな病変を見つけることが可能で、胃X線検査でがんなどが疑われた場合、確定診断をつけるための精密検査として行われます。このように組織を採取して顕微鏡検査を行うことを組織生検といい、がんの確定診断をするうえで極めて重要な検査です。機種によって拡大機構や画像強調が可能になり、範囲診断や癌か否かの診断に用いられます。内視鏡の先端に小型の超音波装置を取り付けた超音波内視鏡検査によってがんの深さや周囲リンパ節の診断が行われ、がんの広がりを判定します。

ペプシノーゲン検査

血液検査によって、胃粘膜の萎縮度を調べます。胃がんを直接見つけるための検査ではありませんが、一部の胃がんは萎縮の進んだ粘膜から発生することがあるため、この検査で発見されることがあります。ペプシノーゲンにはIとIIがありそれらを血液で測定し、その比率を求めて胃がんの発生しやすいか否かを診断します。陽性と判定された場合は、胃がんになる可能性があるので、定期的な検診を受けることが望ましいといえます。

ペプシノーゲンIとIIの比率による陰性と陽性の判定基準

 

陰性…T値70以上かつT/U比が3以上

陽性…T値70未満かつT/U比が3未満

中等度陽性…T値50未満かつT/U比が3未満

強陽性…T値30未満かつT/U比が2未満

陽性であれば胃粘膜に萎縮があると考えられ、萎縮性胃炎、胃がんが疑われます。しかしこの検査だけでは胃がんと判定することはできません。胃X線検査や胃カメラ検査が必要です。陰性でその数値が高い場合には、胃液の分泌が多いと考えられ、胃炎や胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌の感染が疑われます。

ヘリコバクターピロリ抗体検査

血液・尿・便検査などによって、ヘリコバクターピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。ヘリコバクターピロリ菌は、胃がんの原因となりうる細菌ですが、感染した人が全て胃がんになるわけではありません。この検査では、感染しているかどうかはわかりますが、胃がんの診断はできないので、基本的には胃X線検査や内視鏡検査を受けることが勧められます。

腹部CT・腹部超音波検査

がんの転移の有無を知るために行います。肝臓・リンパ節・腹水の有無・腹膜への転移を調べます。治療後のフォローアップにも定期的に行う検査です。

腫瘍マーカー(Tumor Maker)

ガンが分泌している特殊な物質を腫瘍マーカーと呼びます。胃がんも血中に特定の物質を分泌しています。がんの進行や再発の判定に役立ちます。 胃がんではCEAやCA19‐9などの腫瘍マーカーが使われますが、全例で陽性になるわけではありません。早期診断には無効であり、進行胃がんでも正常範囲のケースもあります。主に再発予測など進行がんの術後の経過観察に用いられます。現在のところ、早期がんのスクリーニングに有用なマーカーはありません。

病理診断

 良性・悪性の最終診断は内視鏡下に組織を採取し(生検)、病理医による組織診断により決定されます。胃がんは病理学的には、大部分が正常の胃粘膜構造に似た分化型腺がんに分類されます。ただし、病理診断は良性・悪性の質的な診断であり、これだけでは病期(がんの進行度)を決定することはできません。最終的な深達度は、手術で摘出した病理標本で確定します。

胃がんの治療

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胃がんに対する治療法にはいくつかあります。
その病期・重症度に合わせて選択されます。

 

手術療法・化学療法(抗がん剤)・放射線療法

 

|手術療法

 

手術は胃がんに対して最も標準的な治療法です。がん細胞をすべて取り除くことで治癒を目指します。

 

内視鏡的粘膜切除術

 

一部の早期がんに対して、内視鏡を使ってがんを切除することが行われています。ただし、リンパ節はまったくの手つかずになるため、リンパ節転移の可能性がある人に対しては行えません。胃がんに対する内視鏡的治療には、

 

EMR(内視鏡的粘膜切除術 Endoscopic mucosal resection) 
スネアという金属製のワイヤーを用いる
1)2 channel 法(ストリップバイオプシー法)
2)Cap 法 (先端フード法)

 

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術 Endoscopic submucosal dissection)
1)ITナイフ切除法
2)先端系といわれるFlushknife、Hookknife、needleknifeなどを用いる方法

 

胃がん内視鏡的治療の適応は(胃癌治療ガイドライン)

  • リンパ節転移の可能性がない
  • 組織学的には、適応内病変は分化型で2cm以下の粘膜内癌
  • 肉眼型は問わない
  • 陥凹型では潰瘍を認めないもの

最近では治療器具や内視鏡手技の向上により、大きな病変でも適応を選べば、一括切除できるようになってきました。

 

開腹手術

 

一般的には、みぞおちから臍横まで約20p、縦に切開し、胃と周囲のリンパ節を併せて取ってくる手術です。お腹の中を十分に観察でき、あらゆる状況にも対応でき、手術操作が確実にできることから、今でも胃がん治療の重要な手技のひとつです。胃の切除方法には大きく分けて3通りあります。

 

  • 幽門側胃切除  胃の出口(幽門)側を切除する
  • 胃 全 摘    胃を全部切除する
  • 噴門側胃切除  胃の入口(噴門)側を切除する

 

がんが胃のどこにどれだけの範囲で存在するかやその進行度によって術式とリンパ節郭清の範囲が決定されます。進行胃がんに対しては、胃から離れたリンパ節郭清を行い、早期胃がんでは更にリンパ節郭清の範囲を縮小させます。高度進行胃がんの場合に化学療法と組み合わせて更に広範囲のリンパ節郭清が行われることもあります。

 

腹腔鏡下手術

 

 腹腔鏡下の胃がん手術は1990年代にわが国で初めて行われました。腹部に5mm〜12mmの穴を数か所開けて、専用のカメラや手術器具を挿入し、モニター画面で腹腔内を観察しながら、器具を操作して胃の切除を行う方法です。腹腔鏡下手術のメリットは、一般的には、傷が小さく手術後の疼痛が少ない、術後呼吸機能の低下が少ない、回復が早いため早期に退院できる、より鮮明に拡大した画像で血管などを確認できる、などが挙げられます。

 

腹腔鏡下胃局所切除術

 

腹腔鏡下で胃の局所切除を行います。胃局所切除術では、胃周囲のリンパ節の郭清を行いませんので、リンパ節転移のリスクが極めて低いタイプの腫瘍(胃粘膜下腫瘍など)に限定して行われています。

 

腹腔鏡下胃切除術

 

最近では、早期胃がんだけでなく進行胃がんに対しても、腹腔鏡下にリンパ節郭清を伴う胃切除術が行われています。当院では胃がん治療ガイドラインに準じて、Stage Iの胃がんに適応を限定して行っています。

 

胃がん術後の合併症(胃切除後症候群)

 

1.ダンピング症候群(早期・後期)
胃切除手術を受けた人の15〜30%にみられる胃切除後症候群で、炭水化物が急速に 小腸に流入するために起こるものです。食事中や食後の直後に症状が現れる早期ダンピング症候群と、食後2〜3時間たってから 現れる後期ダンピング症候群に分けられます。

 

早期ダンピング症候群
胃切除後は食物を貯留する能力が低下しています。消化物がすぐに腸管へと運ばれてます。腸管内に急激に腸液が流れ込み、体内の水分量が低下し、高張性脱水となります。循環血漿量が減少するため、 食後30分以内に症状が出現します。
主症状 冷や汗・動悸・めまい・顔面紅潮・全身倦怠感・全身脱力感・全身熱感・腹痛・下痢・悪心・嘔吐

 

後期ダンピング症候群
消化物がすぐに腸管へと運ばれ消化吸収されます。すると急激に血糖が上昇し、反応性にインスリンの過剰分泌が起こります。インスリンの過剰分泌は低血糖発作を起こし、 食後数時間後に動悸・冷汗などの症状を呈します。BillrothI法よりU法が、空腸間置法よりRoux-en-Y法に発生率が高いといわれています。

 

2.輸入脚症候群
胃の再建方法で、BillrothU法やRoux-en-Y法では、輸入脚(食物が直接通らずに胆汁や膵液のみが通過する腸管)が 存在します。この輸入脚が捻れたりした場合などに胆汁や膵液で内圧が上昇し、何らかの拍子に 胃へと逆流し嘔吐を来たすことが あります。予防としては胆汁や膵液の分泌を減らす低脂肪食が有効です。
症状が強い場合には、再手術を行い輸入脚を処置することもあります。

 

3.盲管症候群(blind loop 症候群)
胃の再建に限りませんが、盲管(行き止まりの腸管)がある場合に、そこに腸内細菌が増殖しビタミンB12や脂肪などが消費 尽くされてしまう疾患です。そのため、ビタミンB12欠乏や脂肪の吸収障害によりビタミンA,D,E,K欠乏を来たし、こららの欠乏による 症状を来たします。対症療法的には、抗生剤による細菌叢の抑制などがなされますが、再手術を行うこともあります。

 

|化学療法(抗がん剤)

 

抗がん剤治療の目的

 

1.残存がん細胞を死滅・再発の予防
2.癌性疼痛の緩和・予後の延長

 

の2つがあります。

 

1.手術で取りきれずに残ってしまった少量のがん細胞を死滅させて再発を予防する
(術後補助化学療法)

 

術後補助化学療法は、手術で完全にとりきれなかったがん細胞を死滅させることで、手術単独では治らない患者さんを治す治療です。 使用する抗がん剤の効果と副作用を検討した結果、現在ティーエスワン(TS-1)の1年間の投与が有効であることが知られています。

 

2.がんに伴う苦痛を改善したり予後を延長させる

 

主な抗がん剤 

 

代謝拮抗剤(ピリミジン拮抗薬 5-フルオロウラシル系)  TS-1・5-FU・フルツロン・UFT
白金製剤(シスプラチン) ランダ・ブリプラチン
イリノテカン系薬剤   カンプト・トポテンシン
タキサン系薬剤     パクリタキセル ドセタキセル

 

一般的にTS-1(5-フルオロウラシル系)+シスプラチンで治療します。
3剤併用療法として TS-1+シスプラチン+ドセタキセル(タキサン系薬剤)も検討されています

 

抗がん剤新薬  ハーセプチン

最近胃がんの約20%にHER2という細胞増殖にかかわるたんぱく質が多く発現していることが分かりました。2009年の米国臨床腫瘍学会において、HER2を多く発現している胃がんにHER2の働きを抑える分子標的治療薬(トラスツズマブ)を併用すると、予後の改善することが報告されました。この薬剤は乳がんの治療薬として使われていますが、近い将来、胃がんにおける治療薬になると期待されています。

 

Adjuvant(術後補助化学療法) と Neo Adjuvant Chemotherapy(術前化学療法)

 

術後補助化学療法として、最近胃がんの治癒切除後にある種の抗癌剤を一定期間内服することにより、再発を予防する効果のあることが示されました。現在では、ステージIIとIII(ただし早期胃がんを除く)の胃がん治癒切除後には、TS-1を1年間内服することが、我が国における標準治療と考えられています。

 

術前化学療法として、手術前に抗がん剤を事前投与し癌自体またはリンパ節転移を叩く治療が行われています。手術可能例で高度リンパ節転移症例に対するTS-1とシスプラチンによる術前化学療法は、術前化学療法なしに比べて優れている可能性が高いことが示されています。現在、高度リンパ節転移を伴う症例に対して、術前化学療法がおこなわれるようになってきています。

 

|放射線療法

 

 放射線は、胃がんに対する効果が弱いうえに正常な大腸や小腸を損傷しやすいため、通常は胃がんに対して放射線を照射することはありません。しかし、脳や骨やリンパ節などに転移が起きたときに、その転移部位に放射線をかけることがあります。

 

|胃がん治療に臨む姿勢

 

定期検診・早期発見
 胃がんに限らず早期発見が最も大切なことです。年に1度の検診ををお勧めいたします。無症状の場合でも40歳を超えたら、内視鏡もしくはX線検査で定期検診を行うことが早期発見につながります。自覚症状がなく早期に発見された人の5年生存率は97%であり、今や胃がんは早く見つければほぼ完全に治せる病気になっています。また胃がんは食生活の改善により予防できる余地があり、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

 

症状が出現したら
 体重の減少や消化管の出血が認められた場合はすぐに近くの消化器専門医を受診し、医師の判断に従って検査を受けてください。何らかの上腹部症状が続く場合は、内視鏡検査を受けることがすすめられます。胃がんによる上腹部の症状は潰瘍の場合とは違い、食事とは無関係に起こります。

 

ガンと診断されたら
 ガンが見つかっても慌てないことです。がんは慢性疾患ですので1カ月や2カ月で急に進むものではありません。信用のおける病院でしっかりとした検査を受けてがんの拡がりについて正確な診断をしてもらい、それに基づいて過不足のないしっかりとした治療を受けられることをお勧めいたします。セカンドオピニオンを積極的に聞くことも大切です。
 ご自分の体のことですから、納得してから検査や治療を受けるべきです。自分から積極的に病治療をするのだという気持ちになってガンと対峙しましょう。

 

胃がんの5年生存率は?

5年生存率とは、治療後5年経過し患者様が生存している確率です。
胃がん全体の5年生存率 44%(1963-1969)⇒72%(1979-1990) 
病期別の5年生存率  I期92%  II期77%  III期46%  IV期8%
治癒切除例    5年生存率が88%
非治癒切除例   5年生存率が11%
切除不能例    5年生存率は2〜3%
内視鏡的切除例  5年生存率(対象がIA期に限定)  80〜95%  外科切除と同等に良好

 

院長のひとりごと  昔に比べかなり治癒率は向上しております。I期92%は、早期発見がいかに大切かを物語っていますね。


田島クリニック

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気管支喘息
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アレルギー
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花粉症
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甲状腺疾患・ホルモンの病気
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貧血
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小児感染症
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小児呼吸器疾患
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小児消化器疾患
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小児皮膚疾患
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小児整形外科
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アトピー性皮膚炎
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じんま疹
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痒疹
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足白癬(水虫)
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爪白癬
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尋常性疣贅(いぼ)
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うおのめ(鶏眼)・たこ(胼胝)
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骨粗しょう症
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変形性頚椎症
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変形性腰椎症
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変形性膝関節症
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変形性股関節症
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関節リウマチ
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肩関節周囲炎(五十肩)
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頭痛
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不眠症・睡眠障害
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うつ病・不安神経症
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手足のしびれ・つり
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予防接種・ワクチン
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検査結果の読み方
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高血圧
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脂質代謝異常症
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糖尿病
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高尿酸血症・痛風
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肝機能障害
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腎機能障害
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脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)
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虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
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不整脈
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逆流性食道炎
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胃炎とヘリコバクターピロリ
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機能性ディスペプシア
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がん・悪性腫瘍
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肺がん
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大腸がん
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乳がん
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前立腺がん
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気管支喘息
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アレルギー
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花粉症
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甲状腺疾患・ホルモンの病気
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貧血
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小児感染症
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突発性発疹
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麻疹(はしか)
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風疹(ふうしん)
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水痘(みずぼうそう)
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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
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溶連菌感染症
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ヘルパンギーナ
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手足口病
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伝染性単核球症
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伝染性紅斑
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RSウイルス感染症
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インフルエンザ
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小児呼吸器疾患
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小児消化器疾患
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小児皮膚疾患
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みずいぼ
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小児整形外科疾患
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アトピー性皮膚炎
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じんま疹 Uriticaria
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痒疹
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足白癬(水虫)
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尋常性疣贅
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